政府・与党はがん対策に積極的でないと批判 小沢代表、会見で

2006年5月23日

小沢一郎代表は23日午後、党本部で定例の記者会見を開催し、がん対策法案に関する山本参議院議員の質疑と政府・与党の対応について触れたほか、知事選・政令市長選への対応、候補者公募の狙いなどについてもコメントした。

冒頭、小沢代表は特に、「昨日、参議院で医療関連法案が審議入りした」ことについて言及し、「がん対策の問題について、山本(孝史)議員が、自らもがんと闘っているとの現実を踏まえての、がん対策の推進ということを、大変切々と訴えた」ことを強調。「総理の答弁にしろ、政府・与党サイドが、これについて積極的に対応しようとしない状況で、大変残念に思っている」と批判した。その上で、「われわれとしては今後も、機会を見つけながら主張していきたい」との決意を語った。

記者団から、都道府県及び政令指定都市の首長選挙においては、自民党と相乗りをしないとの方針を決めたとされることについて問われた小沢代表は、「法律を決めたわけではない」とし、「相乗りをしないという決め方」をしたのではなく、「相乗りはできるだけ避けて」、少なくとも知事選や政令市長選では、「わが党の独自の候補を擁立してたたかうという姿勢で、今後、選挙に臨んでいこうということだ」と指摘した。

女性候補の擁立に関する質問にも小沢代表は、同じく法律を決めたわけではないと述べつつ、「今日の日本社会の状況の中で、より女性に政治の場に進出して貰いたいということは、多くの人が願っていることでもある」として、「女性候補が、たぶん皆さんの耳に徐々に届いていくことになるだろう」と語った。

21日に新聞広告を掲載し、党ホームページでも告知を始めた候補者公募の狙いについても、常に数百名の候補者のストックを持っている英国の保守党の例を小沢代表は挙げ、「大勢の有為の人材が応募してくれることを期待している」などと述べた。