政権獲得のための100日 菅代行が両院総会で行動を呼びかけ

2006年6月16日

民主党の両院議員総会が16日正午から国会内で開かれ、菅直人代表代行が、予想される臨時国会開催までの100日間を、政権獲得のための100日と位置づけ、行動するよう全議員に呼びかけた。

挨拶に立った菅代表代行は、「この100日に、これからの民主党の未来がかかっている。党は都市・農村部でも風によって議席を伸ばしてきたと言われる。必ずしもそうではない部分もあるが、風で勝ち、風で負けるようでは、永久に政権に辿り着けない。どんな風が吹いても再選を果たし、新しい仲間を迎えるために行動を」と訴え、弱いとされる日常活動を強化するよう求めた。

報告に立った鳩山由紀夫幹事長は、冒頭、党運営に関する議員の協力に感謝の意を述べた。さらに、小沢一郎代表が参議院選挙区対策のため高知県入りしているため総会を欠席していること報告した。その上で、国会閉会中に関して、福井日銀総裁の村上ファンドへの投資、社会保険庁の不正保険料免除などを、「例えば野党党首会談を開き、追及の手を休めないでいきたい」として、閉会中審査などを積極的に要求していくことを明らかにした。更に、10月の衆議院補欠選挙に触れ、「民主党が2勝すれば、新総理への不信任となる」として、勝利への協力を要請した。また、5月一杯の党員・サポーター登録の増加上位5都府県(1位岩手、2位東京、3位神奈川、4位大阪、5位兵庫)を報告した。

渡部恒三国会対策委員長は、「後半国会は一団結したがんばりで、完全に民主党ペースになった。胸を張って選挙区に帰れる国会にした」と、この国会を総括した。また、閉会中審査についても「正すべきところは正していく」として、実現を強く求める考えを示した。

最後に、江田五月参議院議員会長が感謝の辞を述べた後、小泉政権を「偽装政権、粉飾政権そのもの」だとして、福井日銀総裁の村上ファンドへの投資、社会保険庁の不正などへの「怒りを国民と共有し、大いなる希望をもってがんばっていこうではないか」と呼びかけ、両院議員総会を締めくくった。