『年金偽装』追及チーム、保険料納付履歴管理ミス問題など議論

2006年8月9日

 民主党『年金偽装』追及チームは9日午後、国会内で党厚生労働部門との合同会議を開き、保険料納付履歴管理ミス問題や国民年金保険料の不正免除問題について、厚生労働省・社会保険庁からヒアリングを行った。

 冒頭、『年金偽装』追及チーム座長の山井和則衆議院議員が挨拶し、年金制度への信頼感を揺るがす問題について集中して議論を行う機会にしたいとの認識を示した。

 会議ではまず、納付したはずの年金保険料が履歴では納めたことになっていないという、いわゆる「保険料納付履歴管理ミス問題」について社会保険庁から経過と対応の説明を受けた。質疑で出席議員からは、被保険者本人の特定方法や保険料納付の証明方法などについての質問とともに、現状の対応への疑問の声が上がった。

 続いて国民年金保険料の不正免除問題に関する最終調査報告が議題となった。山井座長は最終報告書の発表を受けて、閉会中審査の要求を行っていると述べた。社会保険庁の関与と監督責任について、また新たに判明した約10万人の「不在者設定」問題などについて、出席議員からは厳しい意見が相次いだ。

 山井座長は「信頼回復に値する方法をとってもらわないと、ますます制度は崩壊に近づく」と釘を差した。山本孝史参院議員は、若い人たちの年金保険料未納問題の背景も十分考慮に入れて、国民年金制度を土台から考え直す必要があると提起した。