野党間協力ふまえ参院選で自公過半数割れ実現へ 会見で鳩山幹事長

2006年8月25日

 鳩山由紀夫幹事長は25日、党本部で会見し、冒頭、自民党内で臨時国会召集日の議論が行われていることにふれ、「少なくとも退陣間近の小泉首相が、党利党略で国会の招集日を決めるようなことはやめてもらいたい」と指摘した。お互いに公党としての存在を尊重しながら日本の未来を国民のみなさんに訴えていけるような新内閣が誕生するのであれば、その内閣にふさわしい状況をつくってほしいと注文をつけた。また、「私どもは25日に代表選挙を行い、党大会を開くわけだから、自民党として敢えてその日にぶつけるような、党利党略的な発想は好ましくない」と重ねて述べ、正々堂々と政策論争を行うべきだとした。

 また、来年行われる参院選について、「民主党がんばれ」との声が各地で聞こえてくるとの見方を示したうえで、「何とかなるだろう」といった風頼みではない、参院選への取り組みを行っていくとした。一昨年の参院選では自民46に対して民主51議席を獲得し、与党全体57に対して野党64と野党が上回っている点も説明。その認識に立って幹事長は「16議席を与党から野党に奪い返せば、少なくとも参議院においては自公連立政権を過半数割れに追い込むことができる」として、決して不可能な話ではないとの認識を示した。「現実的に2年前(の参院選)はでき得た」と語り、代表戦後もさらにたくましい体制となって16議席奪還、結果として自公連立政権の過半数割れを実現していくことができると考えていると表明した。

 その実現に向けては、野党間での協力が必要になってくるとの考えも示し、24日には社民党の又市幹事長と会談し、選挙協力について話し合いをもったことを明らかにした。同時に「国民新党、新党日本との協力も現実にあり得るのかどうか見極めながら、トータルとして与野党逆転という絵柄を描ききって行きたい」とも述べた。