「第三十一吉進丸」乗組員2人が解放されるとの報を受けて(コメント) 民主党幹事長 鳩山由紀夫

2006年8月25日

 ロシア国境警備局に拿捕されていた「第三十一吉進丸」の乗組員の川村昭充さんと紙屋春樹さんのお二人が、30日に解放され、日本に引き渡されることになった。船長の坂下登さんは、ロシア国内で裁判を受けるため、残されたままである。

 今回の政府の対応は、初動体制が遅れるなど危機管理のあり方や日本側のロシアへの働きかけに疑問の声もあり、遅きに失した感はあるが、まずは無事に釈放されたことに安堵する。ロシア側が語る事実のみが先行して報道されていたが、お二人の釈放を受け、今後、日本側が主体的に事件の真相究明を行うべきである。

 同時に政府は、引き続きロシアに対し強く働きかけ、船長の坂下さんの早期引渡しの実現に全力を挙げるよう求める。