憩いのホームページ −久保田三千代−

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伊丹市昆虫館へ  帰路
2017年08月31日(木)
伊丹市昆虫館へ  帰路  
8月27日(日)午後

 午後1時、昆虫館を後にする。
 往路と同じ道を逆に帰るのだから、助手席にいても気が楽だ。運転はTちゃんに任せているとは言うものの、Tちゃんも若くは無いのだから多少心配なのだ。最近は高速道路での逆走など、老人の事故が多いことだし。
「何が心配なん? 大丈夫よ。そこまでボケとらんわ」
 私は、そろそろ免許証返納を真剣に考えなくてはならないと思っている。

 171号線から中国自動車道、山陽自動車へと入る。よく走っている道だ。
 Tちゃん持参のパンを食べながらのんびりしていると、ブワー、ブバババー! とバイクの音。時速90kmで走っている我が車をバイクが追い抜いて行く。
「バイクの人はヘルメットぐらいしか身を守るものが無いじゃろ。もし事故におうたら無事じゃ済まんよなあ。ようあんなスピードで走るんじゃ」
 他人事ながら心配になる。
「それより前のトラック見てみ。居眠りしよるんじゃねえかな」
 そう言えば、右へ寄ったり、左へ寄ったり、ふらついている。運転手は見えないが、とても安定した運転とは言えない。もしかしたらスマホかなにか、ゲームをしているのかも。
「後について走るんは危ねえな。追い抜くで」
 ひやひやものである。

「三木サービスエリアで休憩しよう」
 もう休憩? 
「ここ、刃物が有名なんよ。見て行こうや」
 刃物!? そう言えば長年使ってきた出刃包丁の柄が壊れている。新しいのが欲しいと思っていたところである。グッドタイミングとはこのことだ。
 が、しかし!! 並べられている刃物はすべて高級品で高い。出刃包丁はと見ると、3万円から10万円以上のものまで。一番安いのでも私の財布では買えそうもない。
「どのぐらいなら買えるん?」
「うーん、5000円ぐらいなら・・・」
「そりゃ話にならんわ。まあ、順天堂みたいな店なら安いのを売っとるけぇ、そうすりゃええが」
 かぼちゃを切ったり、冷凍の魚や肉を切ったりするぐらいしか出刃包丁を使うことが無いのだから、それで十分なのである。

 さて、再び車上の人となる。
「あれ、書写山ロープウエイが見えるよ」
 Tちゃんは運転しながら何でも良く見えるようで、教えてくれるのだが、あわててカメラを構えたころは通り過ぎている。これも遠くて小さくてボケてしまった。
「書写算の社僧正、書写山の社僧正」
 口をついて出たのは、早口言葉「外郎売り」の一節。
 朗読勉強会で発声練習をするのだが、齢と共に滑舌が悪くなって最近はなかなかうまく言えないのだ。
「齢は取りとうねえなァ」
 つい愚痴になる。
「若返ろうと思うのが間違うとるんじゃねえかな。老化は誰もが通る道。受け入れりゃええんよ」
 彼女、えらく悟っている。が、そう考えれば、じたばたせずに済むかもしれない。
 なんだか禅問答のような、哲学的な話をしているうちに、もう山陽自動車道から瀬戸大橋道。
 帰路はあっという間だった。

(写真は書写山ロープウエイ)


 


伊丹市昆虫館へ ◆.船腑Σ梗
2017年08月29日(火)
伊丹市昆虫館へ ◆.船腑Σ梗  
 8月27日(日)昼

 ようやく着いた昆虫館前では、ペンタスやニチニチソウの草花に囲まれてチョウのモニュメントが今にも飛び立とうと羽を広げている。ベンチに腰を下ろしてしばし休み、入館。
 入り口の受付前に入館券の自販機がある。大人400円也。
 入るとすぐ第一展示室。真中に10倍の大きさに拡大された森(草)と200倍のミツバチ。ちょっと怖い。
 映像ホールや特別展示室をさらりと覗いて、いよいよチョウ温室だ。
 温室には南国の花々。ベニヒモノキ、ハイビスカス、タイワンレンギョウ、フウリンブッソウゲ、ウツボカズラなど、華やかな色彩にあふれている。
 チョウは!?
 まず目に入ったのは、白地に黒い斑と条の入った大型のチョウ。オオゴマダラだ。ひらひらゆらゆら飛び回っている。その数も半端じゃない。花に頭を突っ込んでいたり、葉に止まってたり、じっとしているのも多くて、写真が撮りやすい。吸蜜皿が何カ所かにあって、何匹も吸蜜している。
 翅のツマ(先)が赤いツマベニチョウの美しさ。枯葉色のコノハチョウは見つけるのに苦労する。ツマグロヒョウモンやリュウキュウアサギマダラもいる。ナミアゲハやクロアゲハは我が家にも来るから、そう珍しくはないが、初めて知った種類も含めて14種類、約1000匹のチョウが自由に飛び回っているのだから壮観である。
 客の数も多く、写真を撮るのに邪魔。いやいや、こっちも邪魔をしているのか。中にはチョウを捕まえようとしている子どもがいて、「それはいかんじゃろう。親はどういう指導をしとんなら」と言いたくなるが、言えず・・・。
 
 チョウに夢中になって、あっという間に1時間が過ぎた。あれ? さっきまでの腰痛がウソのよう。
「あれは仮病じゃッたんじゃろ」 
 いえいえ、さっきの小道では本当に痛かったのです。ハイ。。。
 チョウ温室にいる間は痛さを忘れていたと言うことは、腰痛も気のせいということなのだろうか? うーむ。
 
 温室から駐車場までまたあの小道(「ふるさと小径」という名)を歩くのだが、割合さっさと歩けて、往きよりずっと楽だ。駐車場傍の売店まで10分もかからなかった。
 売店でアイスクリームを買い、乗車。
「お腹すいたね。どっかでなんか食べる?」
 アイスクリームを食べ食べ提案してみるが、ダイエット中のTちゃん、
「買うてきたパンがあるからそれでいいよ。車の中で食べりゃ、時間の節約にもなるし」と、愛想が無い。

(写真は昆虫館入口。左に白いチョウのモニュメントがあります)


伊丹市昆虫館へ  .▲トンボ
2017年08月28日(月)
伊丹市昆虫館へ  .▲トンボ  
8月27日(日)午前

 伊丹市に、一年中、約1000匹ものチョウが放されている温室があると聞き、どうしても行ってみたくなった。
「行くんなら今がチャンスよ。9月からしばらく休館だって」
 Tちゃんも乗り気で、ちょっと遠いけれど出かけることになった。

 8時半、出発。
 山陽自動車道をしばらく走る。白いタカサゴユリが風に揺れて、山の木々は落ち着いた緑だ。
「新緑でもない、紅葉でもない、この季節の色やね」
 助手席の私はコーヒーを飲みながら「一句浮かばんかなァ」と、いい気なものでる。
「あ、赤トンボの絵。写真写真」
 龍野市に入ると、トンネルの入り口にトンボの絵が描かれているのが見えた。慌ててシャッターを切る。「赤トンボ」の作者・三木露風が龍野市生まれであることから、龍野市のトレードマーク(?)になっているとか。

 さて、1時間半ほど走ったろうか。神戸ジャンクションから中国自動車道に入り、国道171号線に下りる。
 もう伊丹市だ。
「伊丹空港があるところよね。33年前、伊丹空港から中国へ行ったんよ。まだ関西空港はできとらんかった。あれが初めての海外旅行じゃったわ。ジャンボ機の墜落事故があった直後……」
 いろいろなことを思い出すが、今日はチョウに集中、集中。

 ナビが教えてくれる通りに進むと、広い昆陽池公園に来た。この公園の中に昆虫館があるのだ。
 意外に簡単に着いたと喜んだが、駐車場は何処? 昆虫館の入り口には駐車場が無い。看板を見ると、どうやら500mほど先に昆陽池公園の立体駐車場があるらしい。そこまで行かねばならない。やれやれである。
 夏休みも終盤の日曜日で、観光客が多いのだろう。一階二階はいっぱいで、屋上駐車場にやっとあいたスペースを見つけた。
 降りると強い日差し、猛暑である。ここから昆虫館までどのくらい歩くのか。。。
「公園の中は森じゃから、そう暑うはなかろう」
 Tちゃんは元気だからいいが、腰痛もちの私は10分以上続けて歩けない。
 ずーっと座りっぱなしだったから、立って歩くのは特に痛い気がする。
「どっか、ベンチが無いかなァ。座りたいよォ」
 泣き言を言いながら、15分ほど。もう限界と思ったあたりで、やっと昆虫館らしき建物が見えた。

(写真は龍野市のトンネル入り口。赤トンボの絵が描かれている。写真をクリックして拡大して見てください)



帰省 ァゝ宅
2017年06月26日(月)
帰省 ァゝ宅  
 6月20日(火)午後

 高知駅で特急「南風16号」に乗り換える。それにしても、朝倉は特急が停まる駅でありながら窓口は閉鎖、駅員もいない時間帯があるなんて・・・赤字の四国JR,人件費節約のためとは言え、ちょっとびっくりである。
 
 さて南風16号は一路岡山へ。
 途中「ごめん(後免)」と言う駅がある。何度通っても、可笑しい名である。アナウンスが「ごめーん、ごめーん」と流れると、なんだか謝られている気になって、笑ってしまう。
 
 再び急峻な峡谷の続く吉野川に沿って、小歩危・大歩危と進み、阿波池田。
 香川県に入ると眺めがのどかになる。田植えが終わったばかりの水田、讃岐富士。
 瀬戸大橋を渡って、岡山県へ。
 児島で特急を降りて快速に乗り換える。妹尾下車。ここから家まで徒歩30分近くかかる。欲張って土産をたくさんもらっているし、重い荷物を抱えてはとても歩けないので、タクシーを呼ぶ。
 タクシー会社の女性は「すぐお迎えに参ります」と答えてくれたが、待てど暮らせど来ない。もう一度電話してみると、「今そちらへ向かっていますので、すぐ伺います」
 5分後、その社名のタクシーが来た。
「久保田です」と乗り込もうとすると、
「申し訳ありません。私は別の方のお迎えです」。
 頭へきて、「私はもう20分待っているんですよ!すぐ来てくれると言うから。こんなことなら他の会社に頼めば良かった!」
 ががーっと言い募ってしまった。その剣幕に驚いてか、会社と連絡を取っていた運ちゃん、
「申し訳ありませんでした。どうぞお乗りください」
 気短かな性分が出てしまったことを悔いながら帰宅したのは4時前。
 やっぱり自分の家が一番いいなあ、などと考えながら荷物の整理をする。

 たった2日の帰省だったが、いろいろなことを思わせられた旅であった。

(写真は「ごめん駅」で)


帰省 ぁ…倉駅
2017年06月25日(日)
帰省 ぁ…倉駅  
 6月20日(火)

 久しぶりにベッドではなく畳の上で就寝したら、敷き蒲団は硬く、掛け布団は重たく、借りた浴衣は肌け、何度も目が覚めた。義姉とは初めての同室で、多少気を遣ったのもあるかもしれない。
 
 外がぼんやり明るくなってきた。何の鳥だろうか、優しい鳥の声が聞こえる。車の音や人の声などいっさい聞こえない。
 5時過ぎ、いつもより少し遅く起きた。

 7時、朝食。朝からたっぷり、豪華なメニューだ。昨夜の御馳走がまだ腹に残っているようだが、これを見たら食べずにはいられない。
「美味しい卵かけご飯にする方法、教えちゃろうか」とサライの女主人。
「卵を白身と黄身に分けて、白身をかき混ぜてメレンゲにするんよ。それをご飯にかけて、黄身をのせて食べる。ふわーっとして美味しいぜ」
 なるほど。口当たりが違う。
「うちは、おもてなしコンクールでいろんな賞をもろちょるがぜ。有名人も来る。今、人気の三山ひろしが来た時の写真もあるぜ」
 三山ひろしのファンクラブに入って追っかけをしている妹は大喜び。
「歌もうまいし人柄もえいし、三山ひろしとやったら結婚してもえいわぁ」
 5人の孫がいる65歳のおばさんが何を言うやら・・・。

 さて、サライをあとに義姉と姉の家へちょっと寄る。用意してくれていた土産を山ほどもらって、ルン!
 姉の住む団地に、幼馴染で妹の親友のSちゃんが老後のための家を建てている。丁度法事で帰っていて、一緒に高知まで帰ろうということになった。彼女は高知から飛行機で東京へ帰るのだ。
 明るくて世話好きなSちゃんを加え、4人を乗せたプリウス。再び同じ道を走る。妹の運転も次第に慣れて、会話に花を咲かせる。
 途中、芋けんぴ専門店に入り、妹たちは土産にと買い込んだ。
 隣の道の駅で早めの昼食。と言ってもお結びと味噌汁だけ。朝食を摂ってから3時間ほどしかたってないから、これで十分である。

 私は昨日と同じ朝倉駅から、岡山行の特急に乗る。駅で切符を買わねばならない。余裕を持って駅に着いた。さて切符の窓口・・・。あれ!? 窓口が閉まっている。この時間帯は開いていない、部分的無人駅だった。
 では自動券売機。ところが、どう見ても岡山行の切符が無い!徳島行はあるのに。。。
 Sちゃんが持っていた時刻表で確かめてくれる。
 どうやら、もうすぐ高知までの特急「あしずり」があり、高知駅で「南風」に乗り換えるらしい。
「とにかく高知まで買いや。それから車掌さんに言うたらえいけん」
 やれやれ。常識なし、生活力なしの私だけだったら途方に暮れるところだった。

 (写真はホームから見た朝倉駅。丸太造りの風情ある駅舎。拡大して見てください)


 

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